ここの児童センターにはいろいろと感心することが多いです。
以前、将棋指導の依頼があったので行って、駒の動かし方をプリントしていろいろ説明しましたが将棋を指せるまでには、ほど遠いと思っていたところ、約半年くらいですかね~、将棋大会が開けるほどになり、こんなに大勢の子が参加しました。
この児童センターは将棋の盤、駒も多く、マスター将棋、どうぶつ将棋も揃え、また指す子が増えて来ると手づくりの盤駒を用意し、私が持って行った将棋資料もカバーをかけ大事に使っていただいています。
館長以下全員が一生懸命に取り組んでいる姿には本当に頭が下がります。
館長は将棋をあまり知らないのですが 「なぜここまで熱心に将棋をさせようと思ったのですか?」と質問した所、いろいろな遊びをやらしてみたが、将棋をやらせてみると負けて泣く子や真剣な目つきを見て、将棋は子供の成長にいいのではないかと思ったと言っていました。
私は他にいくつかの児童館へ何年も行っていますが、将棋以外にも多くのゲーム類が置いてあるので将棋を指す子はあまり多くなかったのですが、ここは将棋以外のゲームはあまり見当たりませんでした。
こども達は学校が終わると児童センターに来てから、手を洗いおやつをもらい、それから自分の好きなところで遊びます。今は寒くグランドで遊べないので、体育館と部屋で遊びます。
館内放送で、「将棋をやる子は前列にならんでおやつをもらって食べてから将棋の部屋に行って下さい。
人数が多い場合は締め切ります」これを聞くと、こども達は将棋に興味がなくても、早くならんでおやつをもらわなければ、そして締め切られてはいけないと慌ててならびます。
子供も、おかあさんも限定品とかに弱いんですね(笑)
優勝カップがならべられ、ちゃんと式次第まであります。
よく見えないと思いますが、おやくそくがあります。その中に、まけても「なかない」があります。
これには笑ってしまいましたが、私もあいさつで「負けてくやしいけど、ぐっとがまんしましょう」と言いました。
それと、待ったは1回まで、もほほえましいですね~。
対局中になんどか「さっき1回やったからダメだよ!」という声がひびいていました(笑)
(写真をクリックすると大きくなります)
このように将棋のイラストを先生達が作りいろいろな所に貼ってあります。
壁一面に「ウオ―リをさがせ」の貼り絵がありました。これもみんな手づくりでいいですね~。
どうぶつ将棋
9×9の本将棋と同じです。キリンさんが飛車で、ゾウさんが角です。私もやっと覚えました(笑)
手づくりのどうぶつ将棋です。手づくりは心温まります。
マスター将棋
これは駒の動かし方が矢印で書いてあるので初心者にはとてもいいです。
これをマスターすれば、いよいよ本将棋へ・・・本将棋をやっている子は少し鼻が高い(笑)
将棋大会をすぐに始められるように館長が駒をならべ点検をしています。
すばらしい館長です。
こども達が部屋に集まってきました。
トーナメント表を見て対戦相手確認してから座るように言われています。
本将棋とどうぶつ将棋で分かれています。
この表で対戦相手が分かるのでみんな騒いでいます。
開会式前
ほぼ全員そろったようです。
始まる前の打ち合わせで元気のいい女の先生が 「私がビシっとみんなを静かにさせます!」 と言い、本当に先生の一言で静かになりました。
私は尊敬のまなざしで先生を見ていました(笑)
対局開始声で一斉に始まりました。
すぐに、負けました!の声が(笑)
負けて泣きそうな子もいましたが、そこは手なれた先生「負けた子は早くおやつを食べに行きなさい!」
おやつを食べれば、負けたことは直ぐ忘れるでしょう(笑)
対局中、大きな声で「姿勢が悪い!」と元気のいい女の先生。
こども達に言ったのですが・・・私はびくっと、どうようしました(笑)
私が見回って注意したのは1つだけ「駒はマス目の中にキチンと真っすぐに置きましょう!」
これも、みるくさんの教えの通り、たくさんのことを一度に教えない(あいさつはだいぶ良くなりました)
前回は優勝候補ナンバー1の子が途中で負けて大変だったとか。
部屋の隅でいじけ、お母さんが迎えにくるとまた、大泣き、館長曰く「毎回、ドラマがあります」
前回、どうぶつ将棋優勝者の女の子
先手7六ひよこ、後手8四ひよこ、そこでいきなり3三ゾウ、同うさぎと取られても澄ました顔。
これがこの子の定跡でみんなを負かします(笑)
いつも話に出て来る元気のいい女の先生です・・・前話した、将棋とは!の先生とは違います。
それにしても、元気のいい女の先生が多いですよ~(ここだけの話、先生だけではないですけどね・笑)
真上から見下ろしています。
見ていて分かるのかな~、先日聞いたらまったく将棋は分からないんですと言っていたんだけど(笑)
将棋大会は無事終わりました。
表彰式は時間の関係で後日行われます。