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待ちに待った窪田空穂生家こども将棋教室。はりきりすぎて開始30分も前に到着したら、すでに我らがMSG総統様が入口でお出迎え。会場の中も、もうこんなに来てる!みんなも待ちきれなかったんだね!
模範対局のお部屋もストーブであたためられています。前塩尻支部長の馬場先生も子どもたちの自由対局を目を細めてみていらっしゃいました。「プロの先生方と将棋を指した一日を一生の思い出にして欲しい」と、いつもおっしゃっています。
開会式。(ピンボケですみません)
今回は石川陽生七段、勝又清和六段、田中悠一四段、藤森哲也四段、上村亘四段の豪華講師陣。
開会式がはじまるまで、棋士の先生方は楽しそうにご歓談されてました。石川陽生先生、勝又清和先生が中心になって始まったこの教室には、過去たくさんのプロ棋士の先生方が訪れています。一度来てくださった先生は必ず「また呼んでください」とおっしゃるそうで、毎回希望者多数のため石川先生は悩むのだとか・・。
窪田空穂生家こども将棋教室は、なりたちのきっかけと働きかけ、長年の努力とつみかさね、全てにおいて塩尻支部の山下同先生の存在なくしては語れません。長年の功績により日本将棋連盟から「棋道指導員昇格」のご褒美をいただいたそう。石川先生進行のもと、花束贈呈式がサプライズで行われました。
山下先生作成の「窪田空穂生家こども将棋教室」のなりたち、未見の方は是非ご覧下さい。→http://www.youtube.com/watch?v=1EJQQASZdVI&feature=youtu.be
窪田空穂記念館の小松館長からのご挨拶のなかで、窪田空穂晩年の詩歌が紹介されました。
「無理せずば 何も出来ずと 標語とし 老ゆれど尚し 勤しみにけり」
がんばって努力しなければなんにもできないよ。少しでもよくありたい、できるようになりたい、と思う気持ちを持って私も90を超えたけれどがんばっていますよ。
「将棋を強くなりたい、と思っているみなさんも同じ気持ちでしょう」
子どもたちの顔がちょっとひきしまりました。
棋士の先生方の自己紹介、ご挨拶。
特筆すべきはやっぱり雑誌AERAで「イケメン棋士」と紹介された上村亘先生!前日の学校訪問などでは、石川先生が雑誌を持って紹介をされたそうですが、教室では「堂々と!」ご自分でイケメンっぷりをたっぷりご紹介されていました。上村先生お話中の他の先生方の表情も嬉しそう。
指導対局前の「プロ棋士による模範対局」
今日は上村亘四段と藤森哲也四段の対局。
立会いは石川陽生七段、解説は田中悠一四段です。
しーんと静まった中で駒音と田中先生のお声だけが響きます。
あれ?勝又先生はどこでしょう?
会場を外から覗いてみると、勝又先生は模範対局のお写真をツイッターで発信されているところでした\(^o^)/
よくみると、田中悠一先生、お部屋じゃなくて縁側にはみ出しての解説・・・。人数多くてお部屋に収まりきれなかったんですね。
そこへ通りかかったのが空穂教室名物先生の京谷先生。いつもみんなから(特に石川先生)「サボってる!!」と言われてますが、京谷先生の存在が緊張しているお子さんや親ごさんをリラックスさせているんですよ~。私も癒されてます☆彡
となりの写真は何回も遠くから来てくださっている「みるくさん」こと中村先生と、窪田空穂将棋教室広報部長(?)のテツ母です。
みるくさんは、指導者のためのHPを運営されています。
中の資料はとても評判がよく、長野県でも各種教室などで使われています。お子さんと将棋をはじめたいおかあさんにも好評です。
普段からおだやかで優しい語り口のみるくさん、初心者の小さいお子さんも安心して将棋の初歩を学んでいます。
模範対局中、こちらのお部屋は指導対局用に模様替え。
指導される先生方の駒を並べているところ。
こどもたちのところはわざと崩しておいて、自分たちで並べてもらうんだそう。それも勉強なんですね。
ついでに・・・と言ったらなんですが、塩尻支部のこちらも名物先生おふたり。
2枚目の写真、左は詰将棋界で超有名な筒井先生。詰将棋だけではなくて指し将棋もとても強く、各種大会での優勝経験多数。おまけに引きが強くて将棋イベントプレゼント企画の色紙や扇子なんでも当てちゃう。長野県将棋界で「根こそぎ男」として恐れられています。
右は通称「北部遠征師団長」の松本先生。長野県の北の北に住んでいらっしゃるのに、どこにでもご指導にあらわれる不思議な先生。たぶん「どこでもドア」を持っているんじゃないかと・・・。子どもだけじゃなくてつきそいのおとうさんおかあさんまでご指導の手は及びます。
師団長先生に教わったお母さんの子は強くなるってジンクスがあるとかないとか・・・ (確かに今年の高校新人戦優勝・準優勝者のおかあさんはふたりそろって今年の佐久市民将棋大会で師団長先生に教わってた・・・)
模範対局がおわり、いよいよプロ棋士との指導対局!
まずは勝又先生、中村先生の名物コンビによる初心者講座を見てみました。
「将棋ってむずかしそう・・・」とちょっと尻込み加減のおかあさんたちも、勝又先生のわかりやすい解説と中村先生の優しいアシストに頷きながら笑いながら一緒にお勉強されていました。
今年から勝又先生はなんと、東京大学で将棋を教えていらっしゃいます。
東大の学生さんたち、うらやましいなあ☆彡
駒の動かし方をマスターしたら、大盤で先生と対局!
みんな一列に並んで一駒ずつ動かします。
「対局の前に大切なことがあったよね?」
「あ!あいさつ!お願いします!」小さな子が深々と頭を下げる姿がとってもかわいい!
勝又先生はこの空穂教室、山下同先生の取り組みにご協力したことがきかっけで、ご自分でも学校や児童館・各地の指導に行くようになったそうです。
空穂教室に来てくれた子どもたちがよっぽどかわいかったのかしら。
こちらはプロ棋士との多面指しによる指導対局。
石川陽生先生です。石川先生は長野だけでなく広く世界にも将棋の普及のためにご尽力されています。石川先生による世界漫遊記のレポートを長野県将棋情報サイトに寄稿してくださっていますので、未読の方は是非!
開会式でおっしゃっていたことが印象的でした。
「窪田空穂将棋教室はプロ棋士が主役と思われがちですが、山下先生はじめスタッフの皆様のおかげで教室が開けることに感謝しています」
「このような文化財の環境で将棋が指せることが嬉しい。みなさんも将棋を楽しみながらこの建物を大事にしてください」
空穂教室への愛あふれるご挨拶でした。
石川先生の駒を持つ手はふっくらあたたかそう。お人柄そのままのようです。
長野市出身の田中悠一四段です。
田中先生もプロになられてから足繁くこの教室に来てくださっています。
開会式のご挨拶で「なるべくたくさん指して、たくさん勝ってほしい」とおっしゃっていました。
この教室に参加しているお子さんを弟や妹のようにかわいがってくださっています。
見ていてほれぼれするような姿・・・・イケメン棋士はここにもいます!
田中悠一先生は長野県将棋情報サイト推薦イケメン棋士です(キッパリ!)
昨年秋にも来てくださった藤森哲也先生。
優しげなお兄さん棋士。
時折見せる、顔をくしゃっとさせた笑顔が魅力的でした。
「今回はイケメンをたくさん連れて行きます」という石川先生の言葉はホントでした☆彡素敵な先生です。
なんと、「おとうさんの名前が“ふじもりてつや”です」って子がいて、藤森先生がものすご~~~くうれしそうだったのが印象的でした。
ちょっと早いけど息子ができた気分だったかしら。
AERA公認イケメン棋士の上村亘先生。
開会式では
「今日は将棋を通じて友達をたくさん作ってください。そして相手を思いやる気持ちを持って欲しいと思います」とご挨拶をされていました。
指導対局の感想戦でもポイントを丁寧にわかりやすく教えてくださっていて中身もイケメンってことがすっごくよくわかりました。
空穂教室にこられる先生方、端からファンになっちゃいます。
プロ棋士の先生との対局を待っている間は塩尻支部のアマチュアの先生方がご指導してくださいます。
写真は塩尻支部の今の支部長さん。坂口謹一先生です。
作法や礼儀にとっても厳しいのですが、愛のある厳しさ。
根底にある優しさに気がつく子達はみんな伸びていると思います。
将棋でどのような考え方がどんな指し方がかっこいいのか、詳しく教えてくれます。
この教室の翌日の大会で、見事「長野県王将」の称号を手にしました。
坂口先生、おめでとうございます\(^o^)/
左は 長野県将棋界情報源のパイオニア「MSG掲示板」管理人「MSG総統」こと丸山先生です。
長く長野県将棋界、豊かな経験と情報量と分析力で解説し長野の将棋ファンを楽しませてくださっています。
右は 赤木艦長こと赤木先生。
右玉の魔術師(マジシャン)と言われている、右玉の使い手であり伝道師。
もちろん他の戦法にも明るく、お願いすれば気軽に教えてくれる優しいお兄さんです。ちょっと控えめな感じが素敵です。
紹介しきれなくて申し訳ないのですが、塩尻支部には他にもたくさんの先生方がいらっしゃいます。
塩尻支部は毎週土曜日、毎週土曜日PM1:00~開場
広丘駅西口徒歩5分食事処「てるてる坊主」横
席料 1回500円 にて活動をしています。
初心者コースでは、実際に先生との対局が行われています。
みんな、さっき駒の動きをおぼえたばかりとは思えない!
次々駒を繰り出してみんな勇気ある立派な棋士だわ!
先生に教わって駒を並べている小さな棋士。
駒を持つ手が一人前!かわいい・・・。
今回、初の試みでプロ棋士に「認定証」を書いてもらえるという嬉しいプレゼントがありました。
一言感想を書いてもらえるから、今後の励みになります。
石川先生がおっしゃっていました。
「将棋の形や定跡を知っているとアドバイスがしやすい。本を読んで強い人にぶつけるというのも強くなる方法です」
自分の好きな戦法の本を読んで、強い人にそれを試す・・・そしてもっと強くなってまた空穂教室に来て欲しい、という石川先生の願いです。
子どもたちがいただいた「認定証」を自分がいただいたかのように嬉しそうに見ている山下先生。ほんとは先生も欲しかったんじゃ・・・!?(*´▽`*)
午前の部 閉会式。
左は上村先生待ちの様子。
最後まで認定証を丁寧に書いてくださってました。優しい人柄が伝わります。
勝又先生が
「若手がたくさん来たので楽できると思ったけれどたくさんの熱心な子達がきてくれてとても忙しかったです」と嬉しそうにご挨拶をされました。
石川先生が「我々が主役ではない」とおっしゃっていましたが、やっぱり本物の空気を感じることができるのはプロ棋士の先生が来てご指導くださるからこそ。
これからも窪田空穂将棋教室をよろしくお願いします!
今回は午前のみの参加なので私のレポートはここで終わりなのですが、午後のレポートは近日北部遠征師団長先生からいただけることになっていますのでよろしくです!!
石川陽生先生の前に置かれていた「デコ将棋盤」と「デコ駒箱」
子どもたちが遠巻きに「すげぇすげぇ」と見ていました。
北部遠征師団長先生の私物だそうです。(゚д゚)!