はしふ先生のレポートです
上野清人さんの 将棋実戦集「遥かなる道」(改訂版)発刊を祝う会が2014年10月6日、正午より 権堂まちづくりセンター3階において開催されました。
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この会の発起人でもあります北村会長の開会挨拶で始まり、進行役も行っています。
上野さんは36年前に、将棋実戦集「はるかなる道」を自費出版しましたが部数が少なく、もっと多くの人達に見て欲しいという事で、装丁を変え、新しい写真を加え改訂版を増刷されました。
北村会長は改訂版の中で上野さんの人柄について述べています。
上野さんは性質のさっぱりした気持の良い人で、男らしい男です。しっかりした自分の信念と独特の人生観をお持ちで、そして何よりは将棋にかける情熱は人一倍強いと紹介しています。
高野先生からお祝いの言葉
高野先生も再発刊によせての中で、上野さんの人柄について述べています。
魅力あふれる努力家。本の中から緻密さと真摯な人柄が見え、将棋に対する愛と感謝の心は、すべての棋友たちの共感を呼び起こすことと思う。
上野さんは高野先生に一番影響を受けた人で、重厚で容易に崩れない棋風が私の目標と言っています。今までの通算成績は上野さんの20勝/99敗。
これを聞いたみなさんから、高野先生に20勝したのは凄い!の声がありました。
神田さんからのお祝いの言葉も良かったです。
上野さんが過労で倒れ、以後20年近く将棋から遠のき、再び指したいと始めたころの事を本当に心から嬉しかった気持ちを語り、上野さんの将棋に対する情熱を称えていました。
神田さんも多く影響を受けた一人です。
将棋に対する凄い努力に見習うところが多かったのでしょう。
通算成績は上野さんの45勝/212敗。(いや~良く指しましたね~)
上野さん挨拶
お礼の言葉の最後に、「将棋を指せて良かった」の言葉が印象的でした。
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写真右側に注目してください。上野さん直筆の言葉が木に書かれています。
みなさんに感謝の気持ちを込めてお配りしました。
今回の祝賀会は本人が派手なことは勘弁して欲しいということで、カレーパーティーになりました。
とても美味しかったですよ~、写真を撮るのを忘れ慌てて撮りました(食べかけですみません)
ウクレレの伴奏で、みんなで王将を歌いました。
ウクレレを弾いているのは青山さん。見ての通りの明るい人です。
権堂将棋クラブの常連で、どうぶつ将棋も教えているそうです。
口の悪い人から「将棋よりウクレレの方がうまいな~」と声がかかりました(笑)
会費の中から上野さんに記念品贈呈が行われました。
上野さんは権堂将棋クラブの運営の副責任者としてご苦労いただいています。
記念品の中身はこの権堂まちづくりセンターの食券1年分。
これからも毎週来て働いて下さいということですね(笑)
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左が初版・右が今回出版された改訂版です。
実戦集には300局が載っていますが、その他にもまだ多くの棋譜があるようです。
上野さんが棋譜を取っている所を見た人はいません。大会等では5、6局指します。
それを記憶していて後で棋譜に残す作業にはみなさん驚いていました。
上野さんと私は同じ年代で、昔から良く将棋を指しました。
本の中にも写真を載せてもらい、好敵手(若き日の最大のライバル)と書いてもらいました。
若い時に上野さん、酒井信明さんと私が北信の三羽ガラスと言われていました(神田さんは別格)
誰が言ったか分かりませんが・・・私が言ったのかな~(笑)
上野さんは詰将棋でも有名で、解けない問題は上野さんに電話で解いてもらう人もいました。
とことん突きつめる人なので、解けないと朝まで取り組む時もあるそうです。
私との将棋は、彼は振り飛車、私が居飛車で相当私が、形勢が良くても逆転されることが多く、私にとっては一番悔しい負け方でした。終盤の粘り強さは定評がありました。
これからも健康に気をつけてご活躍して下さい。そしていつか第2版の出版をお待ちしています。